監査法人からの独立 リスクが高い消費税は学び直そう

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監査法人から独立した方で税法が不安だと口にする方に必ず伝えしているのは消費税は真っ先に勉強し直しておいた方が良いということ。

正直、会計監査の経験を過信しすぎると消費税は穴になりやすい部分なのです。Shouhizei

消費税の検証はあくまで分析中心、簡易課税の経験も弱い

公認会計士であれば消費税について誰しもが勉強済みです。試験勉強でいえば公認会計士試験の論文式や、修了考査でも出題範囲になっていますし、実務ベースでも担当科目として経験がある方がほとんどではないでしょうか?
独立時に学び直そうとする際に消費税は多少なりとも関わったことがある分、後回しにして相続税などに目がいってしまいがちですし、自分自身そうでした(^_^;)

しかし残念ながら監査業務をしていただけでは独立してからの実務ベースで使えるレベルで消費税を理解しているのかが非常に危ういのです。

監査で消費税の関連科目は特にリスクが高いと判断されることは滅多になく、主要な手続としてはオーバーオールの分析程度。

結果的に計算が合っているのかどうかは判断できたとしても、比較的小規模な会社で適用できる簡易課税制度の論点や、各種届出については監査実務で触れることはなく、理解していなかった部分もあったのです。

独立したらリスクが高いのは消費税

公認会計士が独立する際には税理士に登録して税務業務も行うことが多いのですが、トラブルとなってしまう割合が多いのが消費税です。

消費税については2015年の税理士職業賠償責任保険の資料では税目ごとの事故の件数と保険支払額で共に4割超もありますし、顧問業務をしていれば必然的に触れる機会も多い税目のはず。

個人事業主であったとしてもある程度の規模感になってくると消費税は支払い義務がありますので、課税事業者とするのか、簡易課税を選択するのか、届出のタイミングは大丈夫かなど論点も多く気を遣わなければなりません。

消費税の各種論点をスルーしてお客様に多額の余計な税金を負担させてしまってからでは遅いのです。

独立をしてからの消費税の勉強

自身が独立してから行った消費税の勉強としては大原簿記専門学校の税務実務講座を受け手続や届出の全体感の理解。消費税のトラブル案件を調べ必要な知識を洗い出し、特に使用頻度の高く理解の浅かった簡易課税制度については厚めに学び直しています。

実際に読んでおすすめの本はこちらの2冊で実務ベースのため参考になりました。

あとがき

税務業務はもし間違えたら間違ってしまった自分自身で補填しなければいけないこともあり、消費税の金額的重要性は監査業務と比べると断然高くなっています。監査の考え方を持ってくるならば特検リスクの定番項目と思っていただければいいと。

消費税は早いうちに理論武装して戦えるようにしておくことをお勧めしますよ。

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【編集後記】
最近よく聴いているCDは米津玄師さんのピースサイン
Peacesign

インタビュー記事でご自身の事を書かれた曲とあったのですが、迷いながらも小さい頃の憧れを追い続ける歌詞感が素敵でして、最後の曲のフレーズが何とも耳に残るのですよ。

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ABOUTこの記事をかいた人

守屋冬樹(もりや ふゆき)

公認会計士、税理士。高校時代の出会いがきっかけで公認会計士を目指すと決意。2007年(22歳)高卒での公認会計士試験合格を実現。準大手監査法人に勤務しつつ2011年(25歳)公認会計士登録。2012年(26歳)税理士となり守屋冬樹税理士事務所を創設。 さらに詳細なプロフィール/お仕事のご依頼